なぜ試験が必要なの?
建築基準法では、都市部に建てるほとんどの建物の外壁に「火災時に一定時間、構造躯体を保護できる性能(以下:防火性能)」を求めています。その性能は、実物大(3m×3m)の試験体を作り、試験設備のある試験場で要求性能に応じ、ISOで定められた加熱曲線に基づいて、荷重を掛けながら加熱して性能を評価します。その後、試験データを性能評価の専門家で構成する「評定委員会」で評価を受けた後、国土交通大臣に性能認定を申請し、認定番号を取得します。大臣認定番号があれば全国どこで住宅を建てる場合でも、その性能が一目瞭然で、建築確認申請手続きもスムーズにできます。
①木製枠組造外壁の性能評価
防火構造:スライスレンガ 厚さ20mm
認定日 | 平成17年8月8日 |
認定番号 | PC030BE-0690 |
使用材料 | 仕上げ材:れんが |
外部下地:構造用合板表張 | |
断熱材:グラスウール充てん | |
室内下地:せっこうボード | |
性能評価の対象条文 | 建築基準法施行令第108条 (防火構造、外壁、耐力) |
試験年月日 | 平成17年4月21日、25日 |
試験場 | 一般財団法人建材試験センター中央試験場(埼玉県草加市) |
②木製枠組造外壁の性能評価
防火構造:天然石 厚さ25mm
認定日 | 平成18年2月20日 |
認定番号 | PC030BE-0725 |
使用材料 | 仕上げ材:天然石 |
外部下地:構造用合板表張 | |
断熱材:グラスウール充てん | |
室内下地:せっこうボード | |
性能評価の対象条文 | 建築基準法施行令第108条 (防火構造、外壁、耐力) |
試験年月日 | 平成17年10月24日、25日 |
試験場 | 一般財団法人建材試験センター中央試験場(埼玉県草加市) |
③木製枠組造外壁の性能評価
防火構造:スライスレンガ 厚さ20mm
認定日 | 平成29年9月8日 |
認定番号 | PC030BE-3690 |
使用材料 | 仕上げ材:れんが |
外部下地:構造用合板表張 | |
断熱材:吹きつけ硬質ウレタンフォーム充填 | |
室内下地:せっこうボード | |
性能評価の対象条文 | 建築基準法施行令第108条 (防火構造、外壁、耐力) |
試験年月日 | 平成29年3月31日、4月1日 |
試験場 | 試験場:一般財団法人建材試験センター 西日本試験場(山口県山陽小野田市) |
※各認定内容の詳細については、弊社までお問い合わせください。
スライスレンガ試験の様子 | ||
試験前の試験体。 右奥が試験の燃焼窯です。 |
試験体を窯に取り付けている様子。 温度測定のためにワイヤーが見えます。 |
試験開始。 点検窓から見た窯中の燃焼の様子。 |
試験結果 |
スマート・ブリックの乾式レンガ工法は、高温で焼成した比較的厚い(25mm)レンガを使用しているので、防火性能は抜群です。グラフにあるように、30分経過後のレンガ裏面で400℃、室内側(ボード面)の温度は、70℃(気温+50℃)程度で、たて枠の「燃えしろ」と共に、十分な余裕があることが証明されました。内部温度試験結果グラフ |